とびかげの備忘録

いろいろ思いついた文章置いとく 声活動とかはあんまり関係ない

全人類はメギドをやれ

おはようクソヴィータ!!!!!!!!!!!!!元気か!!!!!!今日も村とか焼いていこうな!!!!!!!!!!!!!!
2017年度末に配信された「メギド72」というスマホゲーにすっかりハマってしまったので布教用の記事を作ることにした。
メギドのメの字も知らんクソヴィータ諸兄はメギド72を始めるにあたって参考にして欲しい。

 

・メギド72って何よ?
 「ワイルドアームズ」シリーズや「シャイニング・ブレイド」、最近だと「デジモンストーリー サイバースルゥース」等を開発している「メディア・ビジョン」が2017年末にサービス開始したスマートフォンアプリ。ジャンルは「フォトンドリヴン世界救済RPG」。キャッチコピーは「悪魔となら、変えられる未来がある。」だ。言葉の圧がすごい。
 ファンタジー世界である「臨界ヴァイガルド」を舞台に、天使たちの住む「輝界ハルマニア」と悪魔たちの住む「宵界メギドラル」の全面戦争《ハルマゲドン》を阻止すべく、主人公のソロモンとその仲間たちが奔走する、というのが大まかなストーリーラインである。

 

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・キャラが濃い
 タイトル画面の左で号泣している青年が主人公なのだが、半裸コートに全身刺青というエキセントリックなファッションの癖して「俺はただの一般人だよ(意訳)」とのたまうあたり只者ではない。そもそもメインキャラ7人のうち4人が半裸である。
 そして仲間になるキャラのどいつもこいつもキャラが濃いのだ。もちろんいい意味で。
 仲間になるキャラクター=戦闘に参加してくれるプレイアブルキャラクターなのだが、彼らは「追放メギド」と言われる、なんらかの理由をもって宵界メギドラルを追放され、何の力も無い人間――ヴィータとして生きることを余儀なくされた悪魔たちなのである。必殺技を放つときは悪魔本来の姿に変身するぞ!
 そんなわけで一癖も二癖もある連中ばかりで、村焼きRTA世界1位、趣味が人体実験のクズ、マジの爆破テロリスト、酒浸りコマネチおじさん、女たらしのカス、負け犬釘バットマン、死にかけのクズなど個性豊かなクズが取り揃えられている。好きなクズ野郎を選んでね!
 なお、クズ野郎が多いのは間違いないが、もちろんちゃんとしたキャラも居るので安心してほしい。児童虐待案件とかも多いけど。

 

・ストーリーが面白い
 そんな連中の織り成す冒険なのだから面白くないはずが無い。「世界の崩壊・人類絶滅の危機」という難事に立ち向かっていくシリアスさと、キャラクター同士の軽妙な掛け合いのバランスが、シナリオを進めるモチベーションを高めてくれる。
 「今、何を目的にしているのか」「何がどうなって現在の状況になっているのか」「これからどうするべきか」等を常にキャラクター達が建設的に話し合って進んでいくので、物語を読み進めるストレスも少ない(やや説明的すぎるという見方もあるが)。わかりやすいバックログ機能もあるので物語を見返すことも簡単に出来るのが嬉しい所だ。
 そしてとにかく物語がスピーディーに進む。具体的にはゲームを始めて10分経たないうちに主人公の住んでいた村が滅ぶ。そら号泣もするわ。
 モブキャラはスナック感覚で死んでいくし、訪れる村は6割くらいが滅んでいる。そして人が居たとしてもだいたい死ぬか酷い目に合っている事が多い。異世界転生したくない世界ランキングでもトップランクに入るであろう。
 だがそんな中でも決して諦めず、前を向いて懸命に進む主人公たちの姿に心打たれること間違いなしだ。

 

・音楽が最高
 生音収録でコーラス付とかいう超豪華仕様が物語への没入感を高めてくれる。ストリングスを主体とした幻想的なサウンドはファンタジーな世界観をうまく演出しており、ほんとにスマホゲーか疑わしくなるほどだ。
 通称「メギド言えるかな」と呼ばれている独特のOPも聞いてるうちにどんどんクセになる味わいがあるぞ。ロッノーウェ
 そして重要なことだが、このクソ良さしかない音楽が無料でDLできる。マジで!?
 いいから今すぐ公式ポータル行って聞けクソヴィータhttps://megido72-portal.com/entry/collection-vol1

 

・戦闘が面白い
 肝心の戦闘システムだが、よくあるコマンド選択式のRPGや、一般のソーシャルゲームとも違う「フォトンドラフトバトル」という独自のシステムを採用している。
 説明しだすと長くなるのでやや端折るが、「ランダムに場に出現する3種のコマンド(フォトン)を味方と敵で5個ずつ交互に取り合って行動を決定する」という形式。
 基本、1人のキャラクターに渡せるフォトンは3個まで=1ターンに最大3回行動が可能だが、その分他のキャラクターにフォトンが行き渡らなくなる。
 また、フォトンを渡したキャラクターが戦闘不能になったり、状態異常によって行動できなくなることもある。逆もまたしかりで、相手より早く行動し、フォトンを多く積まれたエネミーを倒してしまえばこちらがグンと有利になる。
 「交互にフォトンを取り合う」という形式のため、相手に選ばれると困るフォトンをこちらが先に取ってしまう等の戦略性もあり、最初はややとっつき辛いが、シンプルかつ奥深いシステムはやればやるほど味が出てくる。
 メチャクチャ多いステータス異常やバフ・デバフ・特殊状態など、バトルをより盛り上げる要素もたっぷりあるのでそういうのが好きな人もご安心だ。
 また、「これは勝てねえ」と思ってリタイアしてもスタミナの8割が帰ってくるという親切設計なので、トライアンドエラーが簡単なのも良ポイント。

 

・換えの効かないキャラクター性能の幅広さ
 タイトルの「72」にもあるように、本作に登場するプレイアブルキャラクターは「ゴエティア」に記された、いわゆる「ソロモン72柱」の悪魔たちがモチーフとなっている。
 (※ゴエティアゲーティアとも。17世紀前後に成立した魔導書「レメゲトン」の1部。古代イスラエルの王ソロモンが使役したとされる72柱の悪魔を呼び出す方法が記述されている。)
 これらのメギドは「祖メギド」と呼ばれ、それ以外のメギド、例えばゾロアスター教出典のアラストル等は「真メギド」と呼ばれている。こんな感じで新キャラを増やす余地も残しているという寸法よ。
 メギドは3クラス3スタイルによって分類されており、前衛と後衛を区分する「ファイター」「トルーパー」「スナイパー」の3クラスと、戦闘スタイルを区分する「ラッシュ」「カウンター」「バースト」の3スタイルによって個性が表現されている。
 そんなわけで2018/9/18現在95体のメギドがプレイアブルキャラクターとして実装されているのだが、重要なポイントとして、これら全てのメギドに性能面での個性が存在する。
 例えば盾役のメギドだけでも6体ほど存在するが、その全てが性能面で差別化されており、上位互換は存在しない。これはマジである。
 なんなら配布メギドとガチャ産メギドに、いわゆる性能格差が存在しない。ストーリーで手に入るマルコシアス姉貴とかストーリー中盤以降もアホみたいな火力を出すのでヘタなガチャ産メギドより使い勝手が良いしな。
 さらに各メギドには「マスエフェクト」という、リーダーにした場合発揮される特殊効果が設定されており、戦略性やパーティの選択に深みを与えている。
 アタッカー、ヒーラー、バッファー等多数のメギドにそれぞれ独自の使いみちが存在し、これらのメギドをいかに組み合わせて自分だけの戦術を練り上げるか。この試行錯誤が絶妙に楽しいのだ。

 

・独特のガチャ
 さて、そんなキャラクターを手に入れるのは基本的にガチャなのだが、これがまた独特で、ガチャで得られるメギドにレアリティという物が存在しない。
 正確には「全てのメギドは☆1で加入し、素材を与えて進化させることで☆6までレアリティを上昇させていく」というシステムなのである。推しを最強に育て上げろ!
 メギドの排出率は一律5%、月末に行われている特別ガチャ(通称サバト)では10%という破格の排出率になる。FGOの☆5サーヴァント排出率が1%だということを考えるとえらく良心的だろう。(その中から目当てのメギドを引ける確率はどないやねんというとまた話は別だが)
 さらに30回連続でメギドが出なかった場合は30回めのガチャでメギドが確定で排出されるという親切仕様。そんな天井低くて大丈夫か?
 他にはオーブという物が出てくる。これはメギドに装備させることの出来る、まあFGOで言うところの礼装なのだが、パッシブスキルとアクティブスキルがそれぞれ付いていて、こっちにレアリティが設定されている。これもレアリティが高ければ有用かといえばそんな事は無く、ストーリー配布やイベント配布のオーブも十分実戦に耐えうるようになっている。
 さらに最初に引けるチュートリアルガチャはメギド2体確定のうえ何度でも引き直し可能という仕様に加え、メギド1体確定の10連ガチャが無期限で4回まで引ける。「えっ今日は確定引いても良いのか!?」「ああ しっかり引け……」「これより月末サバトを開始する!!」
 ただしそんなにバンバン石を配ってくれるゲームではないとは言っておく。序盤は確定10連を引き、月末のサバトに備えて石を貯めておくのが良いだろう。
 
 そんなわけで、「このキャラさえ出れば最強!」みたいなゲームではない、というのがメギド72最大のポイントだ。
 キャラクターの組み合わせによって戦術のバリエーションが膨大に増えていくゲームなので、「最強のメギド」という物が存在しないのである。

 

・時間を取られないユーザーフレンドリーなシステム
 一番大きいのは「攻略チケット」の存在だ。メギドを全員生存させた状態でステージクリアすると金の王冠マークが付く。この王冠マークがついたステージは、攻略チケットとスタミナを消費することで1回クリアした扱いになり、報酬と経験値が貰える周回スキップ機能が実装されている。
 忙しいときは攻略チケットでスタミナを消費し、時間が出来たら腰を据えてメインストーリーを攻略する……といった具合に時間の使い分けが出来るのが、せわしない現代のゲーマーには有り難い点だろう。
 また、メギドの強化画面で不足素材があったとき、その素材が落ちるステージに数タップで直接移動出来るのも特徴である。いちいちどこで素材が落ちるかをネットで調べなくてもいいというのは非常にストレスフリーだ。
 さらに「メギドの塔」と呼ばれる放置ダンジョンも存在する。所持メギドを遠征に出し、時間が立ったら素材やらなんやらを持って帰ってきてくれるというもので、空いた時間や寝る前に放置しておけば素材がしこたま貰えるのだ。攻略チケットも貰えるぞ!

 

・難点
 さて、いろいろ言ってきたが難点も存在する。特に初心者置いてけぼりなのは戦闘システムだ。
 ぶっちゃけ独特すぎてとっつきづらい。初めて2週間くらい経つが筆者は未だによくわかってない、というか仕様が多すぎる。状態異常だけでも毒、めまい、感電、呪い、暗闇、睡眠、凍結、混乱、束縛、病気、ノックバック、引き寄せなどなどクソほど存在するので把握だけで一苦労だ。
 また戦闘自体の難易度も高く、ストーリーの要所要所でハチャメチャに強いボスが立ちはだかって来る。なんなら3ステージめ位からガチで殺しにかかってくるので油断するとすぐ死ぬ。マジで。
 育成も一苦労で、とにかく素材の種類がべらぼうに多い。前述した素材が落ちるステージに遷移できる機能がなければやってられんレベルで、なおかつ曜日限定クエストでしか得られない素材もあるため、メギドを進化させるのもそこそこ手間がかかるし、一部のメギドはまだ進んでいないステージの素材を要求してくるので、育成が滞る事もよくある事態だ。

 

・まとめ
 とにかく「手間暇かけてじっくりやっていくゲーム」だと言えるだろう。戦闘の仕組みが理解できてからは一気に面白くなるので、TCGプレイヤーのような「要素と要素の組み合わせで新たな戦術を切り開く」のが好きな人はとことんまでハマれると思う。
 また人間と悪魔の価値観の違いや、世界の崩壊を目前にした人々の戦いなどエモい要素も盛りだくさんなのでTRPGプレイヤーとの親和性は非常に高いと睨んでいる。
 また、公式ポータルサイトの情報もメチャクチャ充実しており、メギドの検索やステージ攻略情報など、一部は有志wikiより情報量が多いので攻略に詰まったら覗いてみるといいぞ。
 公式ポータル:https://megido72-portal.com/
 有志wikihttps://megido72wiki.com/